肥満と反復性片頭痛は関連:研究報告

2013-09-18

ニューヨーク(ロイターヘルス) - 過体重者および肥満者では片頭痛リスクが平均よりも多いことが、新規研究から示唆された。

肥満者の反復性片頭痛罹患率は、正常体重の成人の約2倍であることを研究者らは見出した。

「患者および医師が認識しておく必要があるのは、肥満により反復性片頭痛リスクが増大すること、患者が慢性片頭痛を来すまで待たずに食事や運動などの面で健康的な生活習慣を選択できるように取り組むこと、そして体重への影響に注意して薬剤を選択することであると今回示唆されている」と主任研究者であるJohns Hopkins University School of Medicine(ボルチモア)のDr. Lee Peterlinはロイターヘルスへの電子メールに記した。

しかし、余分な体重と頭痛のどちらが先に発生しているのかは同研究者らには分からなかった。よって、同研究結果の解釈には慎重になる、と同研究に関与しなかったある片頭痛研究者は述べた。

「今回の研究結果によって、患者が減量すべきだと考えるようになるのであれば、もちろんそれは素晴らしい。しかし、果たして体重が減少すれば片頭痛発作が減少するのだろうか、それとも片頭痛の治療を意味するのだろうか。これは、同研究者らが取り上げなかった問題である」とフランスの国立研究所であるINSERMおよびUniversity of BordeauxのDr. Tobias Kurthは述べた。

人口の約10〜15%が反復性片頭痛に罹患している、とDr. Peterlinは述べている。

過去の研究では、肥満と慢性片頭痛(少なくとも2日に1回発生する場合と定義)を関連付けている。しかし、それより低頻度の片頭痛に体重が関与することを示すエビデンスは少ない、と研究者らは述べた。

この疑問に回答しようと、Dr. Peterlinらは、2000年代初めに米国で行われた全国調査の被験者3,862人に関するデータを解析した。うち188人が、月に平均3〜4回片頭痛が発生すると報告した。

自己申告の身長および体重に基づくと、反復性片頭痛患者の約32%が肥満であったのに対し、片頭痛患者ではない人では26%であった。

年齢、喫煙など、片頭痛患者と非患者の間にみられる他の差で補正したところ、肥満と、反復性片頭痛の可能性が81%上昇することは関連している、と同研究者らはNeurology誌9月11日号で報告した。

肥満と片頭痛の関連性は、女性および50歳未満の人の方が強かった。一方、一般に片頭痛罹患率が低い男性や高齢者では、この関連性はそれ程明白ではなかった。

この関連性については、片頭痛発生中に体内で活性化される同じ機序が食事量の調節に有用であるなど、いくつかの説明が可能である、とDr. Peterlinは述べた。また、定期的に片頭痛を来す人の方が、疼痛のせいで運動不足であったり、体重増加に影響を及ぼす薬剤を服用したりしている可能性がある、とも同研究者は述べた。

同新規研究に関与しなかったDr. Kurthは、生活習慣因子が肥満と片頭痛の両方に関与している可能性があるという見解に賛同した。しかし同氏は、さらに研究を行う前に体重と反復性片頭痛を直接関連付けてしまうことには注意を促している。

「全体像がみえていないため、私は非常に慎重になっている」と同氏はロイターヘルスに語った。

「今回の研究が示唆しているように肥満によって片頭痛が引き起こされるとすると、米国でこれ程肥満が蔓延しているのだから、片頭痛の罹患率は上昇するはずである。しかし、そうはなっていない」と同氏は述べた。

ただし、大局的にみるとこれら2つの疾患の罹患率が必ずしも連動すると予想される訳ではなく、また、一部の研究からは反復性片頭痛が実際に増加しつつあることが示唆されている、とDr. Peterlinは述べた。

SOURCE: http://bit.ly/1d6EpLY
Neurology 2013.