フラボノイドを豊富に含む食品と糖尿病リスクの低減は関連

2014-02-04

ニューヨーク(ロイターヘルス) - フラボノイドを含む食品(ベリー類、チョコレート、赤ワイン、紅茶など)を多量に摂取する食生活を送っている女性には、炎症およびインスリン抵抗性がそれ程認められないことが、英国の新規研究から示された。

フラボノイドは、色鮮やかな果実および野菜に含まれている化合物であり、健康に様々なベネフィットをもたらす可能性があることが基礎研究から示唆されている。

「今回の研究の目的は、こうした化合物がヒトの体内で作用する機序の解明に着手することによって、こうした研究結果の重要性を高めることであった」とUniversity of East Anglia附属Norwich Medical Schoolの栄養学研究者であり、同研究を率いたAedin Cassidyは述べた。

「強力な生物活性を示すこうした化合物が、心臓発作を来したり2型糖尿病を発症したりするリスクを低減する可能性があることが、我々の過去の研究から示されている」とCassidyはロイターヘルスへの電子メールに記した。

Cassidyらは、フラボノイドの摂取量が糖尿病リスクおよび他の健康マーカーに差をもたらすのかを大規模集団を対象として調査したいと考えた。

同研究では、成人の双生児であるボランティアで構成された全国規模のレジストリTwinsUKから健康な女性1,997人を採用した。女性は18〜76歳であり、約半数が閉経後であった。

被験者に食品に関する質問票に記入してもらい、これを使って被験者の6種のフラボノイドの摂取量を推定した。Cassidyらは、被験者の総カロリー摂取量およびBMI(身長との関連で体重を評価する尺度)も算出した。

家族の既往歴、生活習慣全般および身体活動度についても、被験者に質問した。

被験者の平均総フラボノイド摂取量は1.2g/日であったが、摂取量が最も少なかった群の約0.6g/日から最も多かった群の約1.7g/日まで幅があった。

被験者の食生活における最大のフラボノイド供給源は紅茶であったが、ブドウ、西洋ナシ、ワイン、ベリー類、柑橘類およびピーマンの摂取量も多かった、とCassidyらはthe Journal of Nutrition誌1月20日号オンライン版で報告した。

同研究者らは、全ての被験者の血中インスリン濃度、血糖値および血中炎症マーカー濃度も測定し、こうした測定値を使ってインスリン抵抗性を算出した。

総体的にみて、特定の2種のフラボノイド(アントシアニンおよびフラボン)の摂取量が最高レベルであった女性のインスリン抵抗性および炎症の程度が最も低かった。

「アントシアニン(フラボノイドの一種であり、ベリー類をはじめとする果実や野菜の赤/青の色素を構成する化合物)を日頃から多量に摂取していると、体が血糖およびインスリンに対処する方法が改善され、心疾患および糖尿病のリスク因子である炎症が軽減される可能性があることを、我々は住民対象研究で示した」とCassidyは述べた。

フラボノイドを豊富に含む食品を摂取することによって、炎症またはインスリン抵抗性が軽減することを、今回の研究で立証できるわけではない。フラボノイドも、運動や総体的に健康的な食生活と同じく、この差を説明する他の何らかの因子の指標である可能性がある。

また、同研究では、被験者を追跡して実際に糖尿病または心疾患を発症した人を確認していたわけでもなかった。

さらなる研究を行って、こうした植物性化合物の体内での作用機序ならびに健康にベネフィットをもたらすのに必要な摂取量を調査する必要がある。

ベリー類が特に重要であることが過去の研究から示唆されている、とCassidyは述べている。

「今回の最新の研究から、毎日、フラボノイドを豊富に含むベリー類を1人前摂取するだけで、血糖値および血圧のコントロールが改善されることが示されている。だが、健康的な食生活の一環として少量の赤ワインおよび適量のダークチョコレートを摂取すれば、予防努力を後押しできる可能性がある」とCassidyは述べた。

SOURCE: http://bit.ly/M4Uid7
J Nutrition 2014.