肉体的疲労および感情的動揺は心筋梗塞を誘発する可能性がある

2016-10-17

(ロイターヘルス) - 激しい運動(physical exertion)または激しい感情的動揺(emotional upset)は、いずれも心筋梗塞(MI)を誘発する可能性があり、これら2つが組み合わさると、このリスクは最も高くなる可能性のあることが、新規研究から示されている。

「今回の研究は、この問題に関する最大規模の研究であり、過去の研究とは異なり、多くの異なる国および民族の被験者を対象として実施した」と主著者であるMcMaster University(カナダ オンタリオ州ハミルトン)のPopulation Health Research InstituteのAndrew Smythは述べた。

これらの誘発因子とMI発症との関連は、全ての地域で同等であった、と同氏は補足した。

同研究者らは、INTERHEART研究において記録された52ヵ国の初発MI患者12,000人超のデータを用いた。MI発症後、研究スタッフは患者に、心臓発作発症前の1時間、および発症前日の同じ時間に、高強度の運動を行っていたか、怒ったか、感情的に動揺したかを尋ねた。

心臓発作発症前の1時間に、約14%が高強度の運動を行っていたと述べ、14%が怒ったか、感情的に動揺したと述べた。

怒ること、または肉体的疲労は、MIリスクを概ね倍増させる。Circulation誌10月10日号オンライン版に掲載予定の同研究によると、これら2つの因子が組み合わさると、MIの発症可能性は約3倍となる。

同研究者らは、患者に対し、「動揺(upset)」または「労作(exertion)」の明確な定義を示さなかったが、患者は自分で判断した、とSmythはロイターヘルスへの電子メールで述べた。

MIの誘発因子に関しては、糖尿病または高血圧を有する患者と有しない患者との間で差がなかった、と同氏は述べた。

「極限まで怒ること、または極限まで運動することは、いずれも、特に心臓リスク因子を有する中年の人において有害となる可能性があることを知ることは有用である」とCrozer-Keystone Family Medicine Residency Program(ペンシルベニア州スプリングフィールド)の行動科学のディレクターであり、American Heart Associationの広報担当者である心理学者のBarry Jacobsは述べた。同氏は今回の新規研究には関与していない。

「今回の研究の弱点の1つは、激しい運動または激しい怒りを覚えることは何かを定義していないことである」とJacobsはロイターヘルスに電話で述べた。

誰もが怒りを抑えることから恩恵を受けることができ、怒ったときに、激しい運動を行うことは良い考えではない、と同氏は述べた。

SOURCE:http://bit.ly/1q3uqj1
Circulation 2016.