医療ライティングのすすめ
質の高い医療記事を提供するには?
「医療記事のライティングを依頼したいけど、誰に依頼したらいいのか分からない」、「質の高い医療記事にするためには何に注意したらいいの?」など、いざ医療記事を作成するにあたってこのようなお悩みを抱えていませんか? 今回は依頼の仕方や、信頼性の高い医療記事に仕上げるためのポイントなどをお伝えします。
まずは依頼したい内容を確認! 内容に応じたライターの選択を
医療ライティングの依頼を検討されている方のなかで、よく医療ライターとメディカルライターを混同している方が多いですが、両者の仕事内容は異なります。医療ライターは医療や健康に関わる幅広い情報をメディアなどに掲載するために、一般の人にも分かりやすい言葉や表現でライティングすることを仕事にしています。一方、メディカルライターは医薬品や医療機器の開発から承認申請、製造販売後の再審査等に必要な文書を作成するいわば専門職です。薬剤などに関するより専門的な知識が求められるため、医師や薬剤師などの有資格者が文書作成をすることも多いです。
医療記事と一言にいっても疾患啓発や医薬品情報をはじめ、医療機関の施設紹介、学会取材、医薬品、医療機器メーカーのコーポレートサイトの原稿制作など、そのジャンルは多岐にわたります。実際に依頼する段階になったとき、今回つくりたい記事の内容がWEB媒体・紙媒体に掲載するための医療関連記事なのか、それとも治験薬概要書や医薬品申請のために必要なCTD
信頼性の高い医療記事とは?
ネット上には「この情報本当に信用して大丈夫?」と感じてしまう記事が存在しています。数多の情報があるなかで、正確性と信頼性が担保された医療記事を届けるためには「科学的根拠」と「医師監修」がポイントです。
医療の現場では、これまでも根拠に基づく医療(EBM:Evidence-Based Medicine)が重視されています。エビデンスの種類には、経験に基づく「経験的根拠」と科学的な研究によって明らかにされる「科学的根拠」があります。EBMでは科学的根拠、なかでも複数の人間を対象に行った医学・疫学研究の成果を「最善の根拠」としています。
信頼性の高い医療記事を制作する際は、体験談や経験談といった主観的でデータの裏付けがない経験的根拠を一般論として捉えるのではなく、さまざまな医学・疫学研究の結果から得た科学的根拠に基づいた診療ガイドラインなどを参考にするようにします。
また、近年医師監修による医療記事が増えてきています。その背景として、検索エンジン大手のGoogleによる、「Google検索品質評価ガイドライン」があります。Googleは2014年ごろからWEBコンテンツの評価基準のひとつとして、E-A-Tを重視するようになりました。E-A-Tとは専門性を意味する「Expertise」、権威性の「Authoritativeness」、信頼性の「Trustworthiness」の頭文字を取っています。Googleがこれらの項目を重視するようになってから、必然的にこの基準を満たしていないコンテンツでは検索上位に上がらなくなってしまうため、コンテンツの正確性や信頼性を担保するためにも医師による記事監修が求められるようになりました。
医師などの専門家に記事監修を依頼する際は、監修者の情報を開示することが可能かどうかを事前に確認することをお勧めします。せっかく記事監修を依頼しても、監修者から「名前を出してほしくない」などといわれてしまったら、監修の意味がなくなってしまうからです。事前に確認をしたうえで、記事の内容に合った監修者に依頼することが求められます。
とはいっても、なかなか依頼内容にあった監修医を探したり、内容に応じて医師などに取材を依頼したりするのは、なかなか難しいですよね。「では、どうすれば…」と思われた方、その依頼、兼松ウェルネスが引き受けます。
取材や原稿作成、編集・校正に至るまで兼松ウェルネスにお任せ!
兼松ウェルネスが手がける医療記事は、豊富な医療知識と経験を持つ医療ライターが最新のエビデンスを基に、薬機法や製薬協のプロモーションコードを遵守し、正確かつ読みやすい文章に仕上げます。クライアントのニーズに沿った、企画立案から取材・ライティング、編集・校閲、印刷、納品に至るまでワンストップで提供しています。
兼松ウェルネスは皆様の「御用聞き」です。医療記事制作にお悩みの方、ぜひ兼松ウェルネスにご要望をお聞かせください。専門チームが信頼性の高い医療情報の発信をサポートいたします。
※1CTD・・・コモン・テクニカル・ドキュメント(Common Technical Document)の略称。医薬品承認申請のために作成する日米EU共通の国際共通化資料。
参考文献
『健康・医学の情報を読み解く 健康情報学への招待 第2版』中山健夫著(丸善出版)