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梅雨どきの憂鬱~髪の毛がうねる、広がる、決まらない!

その他
2025.6.27

どんよりと雲が重く垂れこめた梅雨の空。6月にもなれば雨の日でも気温は高め、じとーっと汗をかき、不快指数が上昇しますね。さらに湿度が高いと髪の毛がうねったり、広がったりとスタイリングが決まらない! 憂鬱に拍車がかかります。なぜ、雨の日の髪はこんなにも思い通りにならないのか、解説いたします。

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湿気と髪の緊密な関係

髪の毛は、アミノ酸が結合したポリペプチドの集合体である「ケラチン」というタンパク質でできています。ケラチンは「水素結合」をして髪の毛を形づくります。毛髪の水素結合は、水に濡らすといったん切れますが、乾くときに繋がります。ですから、ヘアスタイルを決めるのは水素結合をする「乾かすとき」です。

空気中の水分量が多い雨の日に、髪が大量の水分を吸収すると水素結合はいったん切れてしまいます。朝、ブローして整っていた髪もそこでリセット、その後再結合したときには、うねったり、広がったりしてしまうことになるのです。
とくにくせ毛の人の髪の内部は、もともと非対称で均一ではありません。したがって、湿気で水素結合が切れて再結合されるときに、バランスが悪くなりやすく、望まぬハネやうねりが強調されるのです。

さらにパーマやカラーリングなどで傷ついた髪は髪表面のキューティクルが開いた状態になっており、そこから水分が入りやすくなるため、内部の構造が非常に不安定になります。

湿気に負けないヘアスタイリング

理想的な髪の水分量は11〜15%といわれています。加齢やダメージによって、水分量が減ってくると、雨などの湿気を吸収しやすくなるといわれています。
日ごろから、「さらさら」よりは「しっとり」系のトリートメントで、髪に水分を与えて、余計な水分を吸収しないようにしましょう。

シャンプー後はすぐに吸収力の高いタオルで水分を取って、ドライヤーで髪を乾かすときには、オイルや洗い流さないトリートメントなどを使ってうるおいをキープします。お肌も髪も保湿ケアが大事です。

外出前にはストレートアイロンで髪の毛に根元からしっかり熱を通しながらまっすぐに伸ばしておきましょう。ただし、ダメージケアは湿気を吸収しやすいため、アイロンによる熱ダメージには注意が必要です。

仕上げは湿気ブロック用のスプレーで、ヘアスタイルをキープしておきましょう。

また、お気に入りのヘアアクセサリーでまとめ髪にするのも、梅雨ならではの楽しみになるのではないでしょうか。

こうなったらプロに頼ってみるのも手

とはいっても、梅雨どきは自分が望むヘアスタイルが実現できない日が増えてしまうでしょう。そんなときは美容院でプロに頼ってみるのも一案です。

くせ毛を活かしたカットにしてみたり、ある程度くせを抑える髪質改善トリートメントをしてみたりすることで自宅でのスタイリングが楽になるかもしれません。
さらに、縮毛矯正パーマを施術すれば、かけた部分は半永久的にさらっとストレートヘアになります。ただし、新たに伸びてきた部分にはくせがあるため、ストレートヘアを維持するためには、3か月から半年の間隔で再度縮毛矯正を行う必要があります。

雨の日は髪がうねうねするので、外出したくないという人もいると思います。そんな人に対して「自分が気にするほど他人は見ていないよ」と慰めの言葉をかけてくれる人もいます。でも、ちょっと待って! おしゃれは自分自身が納得するためにするもので、他人が見ていなくてもいいんです。見た目にこだわって努力するのは、なりたい自分に、ありたい私であるための一つの手段。鏡を見たときに自信がもてるように梅雨どきもおしゃれを楽しんでくださいね。

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