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腸活を助ける菌活、キノコ見参!

医療・健康
2025.9.24

近年の夏の暑さは命の危険を感じるほど。もちろん今年もうだるような暑さの連日でした。そんな猛々しい夏を乗り切った私たちは誰もがこの時代の勇者です。しかし、夜風が心地よくなってきた9月、勇者とはいえ疲労の蓄積を感じている人も少なくないでしょう。疲れから免疫力も低下し、風邪や感染症へのリスクが高くなっているのでは⁉ と不安を感じている方々にお届けするのが「菌活」コラムです。夏に疲れた勇者たちよ、いまこそキノコで復活だ!

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腸内フローラ 腸のなかが「お花畑」ってどういうこと?

まずは腸活について、「腸活」とは腸内環境を整える活動をいいます。
私たちの腸のなかには1000種類以上の細菌がトータル100兆個ほど生息していると考えられています。これだけバラエティに富んだうえに、大量の細菌が腸内にいる態(さま)が、まるでお花畑のようだ! ということから「腸内フローラ」と呼ばれています。
通常、腸内フローラのバランスは「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」といわれていますが、このバランスは人によって若干異なります。善玉菌は、腸内環境を整え、消化・吸収、排泄などを良好にします。一方、悪玉菌は毒性物質をつくりだし、下痢や便秘を引き起こします。悪玉菌がつくりだす毒性物質のなかには、発がん性をもつものもあり大腸がんの原因の1つと考えられています。
そして、腸内フローラの約7割と大多数を占める日和見菌は、その名の通り日和見主義の集団で、善玉菌の統治に揺るぎがないときには「やっぱ、健康って大切ですよねぇ」と善玉菌支持にまわりますが、ひとたび悪玉菌が勢力を増してくると「この人間の体、ちょいと痛めつけてやりますか!」と、いともたやすく善玉菌を裏切ります。日和見菌が悪玉菌に加勢しないためには、腸内フローラのバランスを良好な状態にしておくことが大切なのです。善玉菌が十分に生息していれば腸内環境は弱酸性に保たれ、悪玉菌の増殖が抑制されます。それを可能にするのが、健康な腸内環境を目指す「腸活」です。

腸内環境の乱れは免疫にも悪影響が!

悪玉菌の勢いが強まり、腸内環境が乱れた場合、どのようなことが私たちのからだに起こるのでしょうか? まず、便秘や下痢、さらに肌荒れなどが。そして……腸内環境が乱れると、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなると考えられています。それは外部から侵入してくるウイルスや細菌と戦う免疫細胞の約7割が腸に生息しているからです。したがって、腸内環境が乱れてしまうと免疫細胞のパフォーマンスもがくんと低下して、ウイルスなどの侵入をやすやすと許してしまうのです。

腸内バランスを良好に保つために「菌活」をプラス

バランスの整った健康的な腸内フローラを実現するためには、ビフィズス菌や乳酸菌、酪酸菌などの善玉菌の力を引き出す食べ方をお勧めします。
善玉菌の力を引き出す食べ方として、まずはヨーグルトや納豆・漬物など善玉菌が多く含まれる食品を積極的に食べましょう。
次にプラスするのが善玉菌を健康に育てるためのエサとなる食物です。善玉菌を元気にさせるエサとしては食物繊維(野菜・海藻・キノコなど)とオリゴ糖(バナナ、玉ねぎなど)があげられます。善玉菌の健康を願ってこれらを積極的に摂取することが「菌活」として広まっています。

善玉菌のエサの一つである食物繊維、食物繊維といえば、ゴボウやサツマイモが頭に浮かぶ人も多いかと思いますが、ここでお勧めしたいのがキノコです。 キノコは1年を通して安定して手に入るものが多いですし、和食でも中華でもイタリアンでも名わき役として料理を盛り立てます。さらに、昨今の物価高騰を考えれば、非常にリーズナブル(松茸を除く)。しかも、栄養豊富で低カロリーというのですから、キノコで菌活しないのはもったいない。
たとえば、朝食だったらキノコ入りオムレツ、ランチはキノコそばやキノコたっぷりのペペロンチーノなどはいかがでしょう? そして、夜はキノコの天ぷらやキノコカレー、キノコ鍋など。飽きずに毎日でも食べられるのがキノコなのではないでしょうか。

菌活の中心は食品からの摂取ですが、それだけでは心もとない。食べたものを栄養として、もしくは食物繊維の機能性を発揮させるためには、規則正しい生活やストレスのない精神状態を保つことも大切です。
【菌活のPOINT】
1. 食物繊維・オリゴ糖を摂取:善玉菌のエサをバランスよく摂る!
2. 良質な睡眠:睡眠不足は腸のぜん動運動の乱れに繋がる
3. 定期的な運動:運動不足は腸のぜん動運動にブレーキをかけ、悪玉菌を活気づかせる
4. ストレスフリー:ストレスは自律神経の乱れにつながり、腸の動きを低下させる

さーて、腸内環境を整えるために、キノコで菌活!

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