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9月は健康増進普及月間 健康寿命を延ばす6つのアクション

医療・健康
2026.9.17

近年、健康寿命という言葉を耳にする機会が増えました。医療の進歩などにより、日本は世界のなかでもトップクラスの長寿国となっていますが、 せっかく長生きするなら“健康長寿を目指したいものです。9月は、健康増進普及月間です。健康寿命を延ばすために、今いちど生活を見直してみませんか?

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日本の平均寿命と死因の変遷

令和7(2025)年の簡易生命表によれば、日本人の平均寿命は男性で81.35歳、女性では87.33年となっています※1)。統計を取り始めた昭和22(1947)年の平均寿命が男性で50.06歳、女性で53.96歳※2)だったことを考えると、日本人は約80年の間に30年以上平均寿命が延びたことになります。

令和7(2025)年の死因のトップはがん(約38万4000人)※3)で、これは44年連続1位となっています。前述の昭和22(1947)年の死因の第1位は結核でしたが、この4年後の1951年には脳血管疾患が第1位となり、その後1981年にがんが第1位となったという変遷をたどっています。30年もの長きにわたり第1位となっていた脳血管疾患は、戦後の塩分摂取量が多い食生活を背景に高血圧が原因で発症する人が多く、ひとたび発症すると救命が難しかった医療事情も脳血管疾患を死因の第1位に押し上げた要因になっています。以降、降圧剤の開発や減塩の重要性などが周知され始めたこと、救急医療の進歩によって脳血管疾患を発症しても救命できるようになったことで、脳血管疾患による死亡率は低下に転じています(図)。

図 代表的な死因別死亡率数の年次推移(人口10万対)

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厚生労働省:人口動態統計(確定数)をもとに作成(2025年は速報値)

●平均寿命が延びた背景
代わって死因の第1位となったがんの治療法も進歩していますが、高齢になるほど罹患しやすくなり、死亡リスクが高い病気です。つまり、この約80年をみると、ほかの病気にかかる人が減ってがんが死因の第1位になったということではなく、死因が感染症から生活習慣病へと移行するなかで、医療の進歩によって救命が叶うようになった結果、高齢化が進み、がんによって亡くなる人が増えたということでしょう。2000年以降、老衰が急激に増加している点も、高齢化の表れだといえます。

平均寿命と健康寿命の差は?

戦後、平均寿命が50歳代だったころには“生命を助ける”ことが医療の大きな使命となっていました。そこから医療が進歩し、“寿命を延ばす”ことが大きなテーマとなりました。その結果、日本は世界でもトップクラスの平均寿命を達成しています。

一方で、長生きになったがゆえの新たな課題に直面することになりました。それが認知症の人や寝たきりの人の増加です。これは人生50年だった1940年代には社会全体の問題として捉えられることはありませんでした。しかし、令和4(2022)年の健康寿命は、男性で72.57歳、女性で75.45歳となっており、平均寿命と比較すると男性で8~9年、女性で11~12年の差となります。つまり、1940年代後半と比べて寿命が30年延びたといっても、日常生活に制限がない期間が平均寿命の3分の2程度であるのが実態です。これは、発症した病気を“治す”だけでは、平均寿命と健康寿命の差を埋めきれないということではないでしょうか。

健康寿命を延ばすのは日々の実践

高齢化が進むなかで健康寿命を延ばすには、増加する生活習慣病の一次予防、つまり“生活習慣病を発症する前に防ぐ”対策が重要になります。次の行動が健康寿命を延ばす重要なポイントになります(表)。

健康寿命を延ばすための6つのアクション※4)

①適度な運動・・・毎日プラス10分の身体活動
②適切な食生活・・・食事をおいしく、バランスよく
③禁煙・・・たばこの煙をなくす
④良質な睡眠・・・睡眠の量と質を確保しよう
⑤健診・検診・・・定期的に自分を知る
⑥女性の健康・・・ライフステージごとの健康課題を知ろう


この6つのアクション一つひとつの日々の積み重ねが健康寿命の延伸につながります。とくに運動や食事、禁煙、睡眠などは生活そのものです。だからこそ行動に移すには、自らが意識して取り組むことが大切です。

厚生労働省では、毎年9月の健康増進普及月間にさまざまな普及啓発を行っており、今年も全国各地で一人ひとりの健康づくりを支援する活動を展開しています。健康相談や運動教室、栄養相談やレシピ紹介などのイベントが各地で行われています。こうしたイベントへの参加は、健康寿命を延ばす生活習慣を始めるきっかけにもなるのではないでしょうか。みなさんが住む地域の取り組みも厚生労働省の国民運動である「スマート・ライフ・プロジェクト」のホームページから検索できるので、ぜひ参加してみましょう。

健康寿命を延ばすための取り組みは、1日でも早く始めたいものですが、何歳からでも決して遅くはありません。最期まで自分らしく生活を送るために、早速今日から行動に移しましょう!

参考資料

※1)厚生労働省:令和7(2025)年簡易生命表の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life25/dl/life25-02.pdf
※2)厚生労働省:令和7(2025)年簡易生命表の概況 参考資料2 主な年齢の平均余命の年次推移
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life25/dl/life25-09.pdf
※3)厚生労働省:令和6年(2024)人口動態統計(確定数)の概況 第9表 死因簡単分類別にみた性別死亡者数・死亡率(人口10万人対)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei24/dl/11_h9.pdf
※4)厚生労働省:スマート・ライフ・プロジェクト 健康増進普及月間
https://kennet.mhlw.go.jp/slp/event/health_promotion/index
・国立健康危機管理研究機構:感染症情報提供サイト
https://id-info.jihs.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/7726-454r01.html

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